Latest update: November 19, 2024
芦生巨大杉&キノコハイク:2024年11月6日,参加者12名
 京都駅を8時に出発,京都市内を抜け長いクネクネ道を通り,広河原,佐々里峠へ.ここで,美山から参加のリーダーほか2名,大津から参加の1名と合流.市内は18度の気温が,佐々里峠は10度(くらい?),小雨も降り出し,寒い!
 各々,さらに一枚を羽織り,いざ,12名で芦生の森へ出発(10時).
 森はすでに晩秋の装い,落ち葉を踏み分け歩いていると,雲が多いものの晴れ間も.
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 広葉樹とともに多くの杉の木,そして杉の多くは樹皮が剥されていました.サブリーダーが「熊が剥いだ跡,熊は樹液を吸っている」とか,「熊は,このすぐ近くで我々を観察している」とか「まずそうな団体やと思てるやろうけどなぁ」と,会話を楽しみながら歩いていると,
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 うわっ!はじめて見たキノコ!
 ヤマブシダケ!(山伏茸!)
 白くてふさふさした毛のようなものがいっぱい,まるでクラゲのよう.
 「修験者山伏が着ている袈裟の胸元についているフサフサしたものに似ているから」とリーダーから,その名の由来を聞きました.食用とのこと.このヤマブシタケは,カミナリ杉のすぐ近くで見つけました(秘密ですよ~).
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 さらに,歩き進めると,巨大な杉が登場!ナンバー1の巨大杉の前で昼食.圧巻です!その姿,その高さ,幹の造形.まさに縄文杉.遠い昔からこの森の中できっぱりと立ち,そして,幹の造形が縄文土器のようにうねうねとして本当に美しい.この杉の前に立つと,太古の時代に立っているかのような,そしておごそかな気持ちになりました(でも,すぐ,まずは腹ごしらえと,昼食に).
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 今回,途中途中でリーダーから教えていただいたこと.
・地衣類とコケ類とシダ類が一本の木の幹で共生していること.共存でなく共生.
・「共生」は,一緒に生きていくこと.異種の生物が相手の足りない点を補いながら生活する現象(岩波国語辞典第4版から).
・「共存」は,同時に二つ以上のものが共に存すること(岩波国語辞典第4版から).
・キノコ(菌類)は分解者.落ち葉や動植物の死骸を分解する.
・地球に菌類がいなくなれば,地球は滅びるかもと言う学者もいる.
など,本当に心に深く残りました.
 最後になりましたが,キノコ観察もしっかりしました.ナメコは見つけられなかったけれど(残念💧),ホコリタケ(傘の頂部をたたくとほこりのように胞子が噴出)や名も知らないキノコをたくさん見つけました.
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 あと,ヌタ場(イノシシのお風呂).イノシシが,ここで水浴びをしつつ,身体についたダニや寄生虫を落とすらしいのですが,梅雨時のヌタ場はヤマビルで一杯とのことでした.
 今日は,緑豊かな中にたたずみ,身体の芯から清められ,体調もよくなったようなそんな一日でした.最後,出発地点に戻り,解散(14時).リーダーからの数々の講義,そしてご一緒いただいた皆さま,楽しい時間をありがとうございました.