天空の城・竹田城跡を望む朝来山 757m:2023年12月10日,参加者 4 名 |
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今回の例会ではヤマさんに大変お世話になりました.ありがとうございました,心から感謝いたします.
筆者のアパートの前で合流して,筆者の自動車で立雲峡に向かう予定でしたが,少し不具合が発生したことをお伝えすると「では,私の自動車で・・・」と提案していただき,早朝の大切な時間をロスすることなく活動を開始できました.
近くのセブンイレブンでおにぎりなど,昼食用の食料を買い求め,冴え冴えとした月の光を浴びながら京阪電車・中書島駅北口に向かいました.計画通り5時55分に2名をピックアップ,巨椋池ICから高速道路に乗りました.
12月のこの時期ですからあたりは真っ暗です.二十七日月と金星の涼やかなランデブーを東の空に眺めながら,「日の出も綺麗そう」,「今日は良い天気になりそう」,そんな話をしながら第二京阪・京滋バイパス・名神高速・中国自動車道と進みました.どんどん明るくなりましたが,吉川JCTから舞鶴若狭自動車道に入った頃から状況が一変しました.
霧が出てきました.「雲海に浮かぶ竹田城跡」を期待する私たちにとってはナイスな状況です.雲海の発生確率が数日前の48%から今朝は56%にアップしたとの情報提供もあり,随分刻んだ数値と思いつつ期待が膨らみます.
西紀SAでの休憩は霧の中,かなり冷え込んでいました.春日ICから国道483号線に入ると霧がさらに濃くなってきました.「気をつけて運転してね」と声をかけてしまうような霧です.「濃い霧で竹田城跡は完全に覆われ,立雲峡では,辺り一帯,真っ白な世界かも,朝来山に登ったら一寸先も見えない状態かも」と厳しい予想もでてきます.霧の状態はこの先どう転ぶだろうか,立雲峡の駐車スペースに空きはあるだろうか,期待と不安をのせて車は走ります.
とこらが,遠阪トンネルを抜け,Google先生のナビにしたがって山東ICを出た頃から,霧の上に青空がのぞきはじめ,時とともにどんどんと拡がってきました.
8時少し前に,立雲峡駐車場に到着.たくさんの人たちがいます.これから登る人も,降りて来た人もたくさんです.幸い,空き区画を見つけることができました.「これだけたくさんの人が降りてきているということは,到着が遅かったのかな?」などと話していました.すると,「雲海目当ての山歩きとは思わなかった」との声も.いえいえ,あくまでも「運がよかったら,雲海・・・」なんです.
山歩きの準備とトイレを済ませ,雲海に浮かぶ竹田城跡の大きなパネル(上の写真)の隣にある小屋で「立雲峡環境整備協力金(300円/人)」を支払います.すると,私たちの装備で分かったのか,朝来山への登山に関する助言をいただきました.「一番高い展望台の奥にある池を過ぎたら,左折して,600mぐらい車道を歩き,右側の登山道に入りなさい」とのこと.YAMAPの地図には周回コースが載っていますが,東側をピストンしなさい,ということでしょう.
まずは,第三展望台を目指して出発です.いつもは最後尾を好まれる方が先頭になり,どんどん登ります.8時10分過ぎに到着,棚田のようなひな壇になっています.朝日を浴びで城跡が輝いています.雲は手前と左手の奥に少したなびいている程度でした. さらに5分ほど登ると,城跡とほぼ同じ標高の第二展望台です.ここは3段のひな段になっています.城跡の右側には大きな雲海が見えます.城跡の前にきてくれたら,と思ってしまいます.
「桜の木が多いですね,花の季節は良いでしょうね」との声が聞こえてきます.帰宅後,調べたら,「但馬吉野」とも言われる北近畿一の名所,桜祭りは3月下旬~4月中旬とのことです.
巨岩・奇石もところどころにあります.
東屋展望台でも景観を確認して,第一展望台へと向かうと長く急な階段が現れました.中央に金属製の手すりが設けられ左側通行になっています.速いペースで急階段を休むことなく進んで行く仲間を見送り,大幅に遅れてふぅーふぅーとようやく登り切ると第一展望台に到着(8時40分頃),その1分上が「立雲峡テラス・光の道天望所」でした.ここの標高は約420m,城跡を70mほど上から見下ろすことになります.
少し上に向かうと「おおなる池」が現れたので,助言にしたがって朝来山登山道入口へと進みます.枯れ葉で埋まった急な坂道や階段が続きました.林間の登山道なので展望はききません.ところどころに「むささびコース・きつねの館・5」のような立て札がありました.「むささびコース・むささび展望台・11」でようやく城跡のある北側が望めました.ただし,木々の枝で城跡はよく見えません.
5分程歩くと,急に,北側と南側に素晴らしい大展望が開けました.標高719.8m,朝来山展望台です.大きな,大きな,真ん中に人が入れる方位盤が置いてあり,ベンチも3つありました.
ここで10時頃まで休憩し,15分登れば山頂(標高756.5m)です.木々に囲まれています.西側の登山道入口には立ち入らないように促す看板が立っていました.
記念写真を撮り,展望台に降りて昼食をいただくことにしました.小春日和のような暖かい陽射しに包まれています.女性たちは太陽の恵みを背に受けるベンチをチョイスし,ヤマさんは日陰のベンチを選択し,筆者は,所詮12月なので,正面からのまぶしい太陽を選びました.おにぎりやパンをほおばり,コーヒーを飲み,配っていただいたおやつをいただきながらの長めのブレイク,45分ほどの時を過ごしました.
登山口まで下山(11時45分頃),「おおなる池」は見事に青空を写していました(実際は写真ほどではありません).杉の木の間から生えている松もありました. 光の道天望所では帰路も写真を撮りました.スキーのジャンプ台のように見えることを狙いましたが,みなさん,如何でしょうか?
竹田の町並みを上から見ると,黒い瓦と白い壁が印象的です.
12時50分頃に立雲峡駐車場に下山しました.点検直後のためいつも以上にクリーンな車を汚さないように気を遣いながら乗車し,早々に,竹田城跡に向かいました.道中,播但自動車道のめがね橋(正式名:虎臥城大橋)に魅せられましたが,写真を撮れなかったので,よかったら こちら をご覧ください.
山城の郷駐車場に13時10分頃に到着しましたが,ここでビックリ.なんと,13時を過ぎているから登れない,とのことでした.承服できずに,入口に立っているガードマンに尋ねたら「絶対に入れないぞ」という雰囲気で,諦めざるを得ませんでした.
かなり落ち込んでブラブラしていたら,「交流の館」から情報を仕入れて「生野銀山に行きませんか?入場料半額サービス券も貰ったし」との提案.全員が賛成とのこと.
14時過ぎに生野銀山に到着,ここにはヒカゲツツジの群生地もあります.
全長約1km,気温13℃の坑道では,徳川から昭和の時代までの作業方法とその変化を示す展示などもあり,期待以上におもしろい体験をしました.坑道内ではお酒やかぼちゃ,サツマイモの熟成も行われていました.残念なのは「馬蹄型鋼枠二枚合掌」の写真を撮らなかったこと,良かったらネットで検索してください. 坑道外コースのメインは,慶寿の堀切り(徳川時代の露天堀跡)です.
お土産館にはこんなものもありました.生野銀山の YouTube は こちら です.
15時45分頃,京都への帰路へ.神崎北ICから播但自動車道に入り,新名神経由の方が20分弱の時間短縮というGoogle先生のナビにしたがって走り,大きな渋滞は避けられました.Google先生は賢いですよ,みなさんも利用を検討されたら如何でしょうか.
疲れて帰ったら最初に何をするか? 温かいお風呂に浸かってのんびりゆったりしてからのビールという人に対して,何よりも先に氷をたくさん入れたグラスにウィスキーとソーダ水を注いだハイボールをグゥグゥイのグィという人も.そんな話をしながら,一人一人の都合の良いところまで送っていただきました.
夜明け前の集合,日没後の解散という長丁場の例会でした.終始,前向き・積極的に行動して頂いたみなさんに Thank you very muchです.何度かの危機(?)に適切に対応して下さったことに改めて深謝いたします.
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