紅葉の湯俣温泉:2023年10月15日~17日,参加者 7 名 |
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10月15日: 8時に京都を出発して岐阜多治見に向かう,別荘のオーナーの迎えの時間に余裕が有り,多治見焼の施設に立ち寄る,大変高価な物から日常生活で使える物も多数有り,安い物を物色し購入する,オーナーを乗せ途中で夕食の食材を購入して松本郊外の別荘に3時過ぎに到着,飲酒解禁タイムの4時になり,少し早い小宴会が始まる,薪ストーブに火が入り室内は少し熱いぐらいでビールが進む,ビールから日本酒に変わり,何時も通りに楽しくて愉快な話題が提供され,賑やかに宴が進みました,そして大変有意義な会話を楽しみました,明日の事を考え早い目に宴を閉じ就寝するが,薪ストーブの威力は凄く2階ロフトは真夏の様な暑さで扇風機が回り,寝袋にも入らず夏の様に朝まで寝入りました, 10月16日: 快晴が期待された二日目ですが,あいにくの曇り空です,6:30に小屋を出発,昨夜の酒はあまり残っていないようです,途中,小雨がフロントガラスに当たり,先行きが心配です,爺ヶ岳から白馬に続く山々は見えませんが,雲海の様な安曇野です,山の頂上は時に顔を出します,時々青空も覗き,全天候型の一日かも,
さて,1時間あまりで,七倉山荘の駐車場へ着きました,高瀬ダムまでジャンボタクシーに乗ります,日本一とも言われるロックフィルの高瀬ダムには圧倒されます,掘り出された100トンのイワが展示されています,
8:00に出発です,野口五郎岳方面とは反対に歩き,やはり先ずトンネルです,今回はヘッドランプをきちんと用意しています,約15分で風が冷たいトンネルを越え,ドッグレッグのため,出口は見えないのですが,風が吹き抜けず,あまり寒さを感じない二つ目のトンネルを越えます, エメラルドグリーンの高瀬ダム湖のほとりを歩き始めます,晴嵐荘までは2時間40分くらいでしょうか,標高差は100メートル程度で,ほぼ平坦です,対岸の山々は紅葉が始まり,赤,黄,緑が入り交じりとてもきれいです,
エメラルドグリーンの水はきれいですが,木々が水面に映らないのが少し残念です,多治見では「逆さ紅葉」という水面に映る紅葉がきれいなお寺があります,
ほぼ平坦で歩きやすい道をゆっくり進みます,北アルプスの山々の頂は少し積雪があります,嬉しいことに寒さはあまり感じません,汗もしたたるほどではありません,途中で,水力発電所の解体工事が行われていて,山道に信号が設置されていました,
1時間あまりで湯俣温泉登山口に着きました,このあたりはダム湖の端っこで,右手の方はエメラルド,流れてくる川は少し乳白色です,温泉の熱湯に含まれている硫黄分のためです,これがダム湖に入って,エメラルド色に変わるそうです,少し流れの遅い所には真っ黒な淀みがあります,おそらく酸化硫黄と思います,
ここから登山道になります,車は通れなくなります,地道を歩くのですが,時々木道があります,これが少し痛んでいます,まあ,高所を進むのではなく,怖いとは思いません,
川幅は結構広いというか谷間が広く,土砂に半分埋まった木々が風情を感じさせます,原生林の中をどんどん進んでいきます,約1時間40分で,名無避難小屋に着きました,小休止です,晴嵐荘まであと50分とのことです,また小さなトンネルを抜け歩くと,重機の跡が道にあります,川の中で,重機が働いています,目的はわかりませんが,大きな岩を除いているのでしょうか,対岸は結構山が崩れています,
山の間にとてもきれいな雪を少し頂いた峰が見えました,ちょうど下山してきた人がいたので,山の名前を聞いたら,名無しの山とのこと,では大和五郎岳にしようと話が弾みました,実は「槍ヶ岳」だったのですが,
さらに進んでいくと11時頃に晴嵐荘が見えてきました,ところがこれからが一苦労です,晴嵐荘の前を流れる高瀬川(京都の高瀬川とは違い,川幅もあり,水量も多い)は徒渉では厳しくジップラインを利用して,川を渡ります,搬器に乗るのですが,結構怖く,仲間の助けがないと大変です,ロープを引っ張ってもらい(一人なら全て自力です,)乗り降りするところは少し登るので,結構引っ張るのも力がいります,乗り降りの際につけるカラビナがなかなか外せないと言うことで,渡るのに30分近くかかりました,歩いたら2分と看板にはあったのですが, その跡少し吊り橋を歩いて,晴嵐荘につきました,11:40です,荷物を運び込んで,食堂をお借りして,昼食を頂きました,晴嵐荘には昔は露天風呂があったのですが,今は使われていません,
ジップラインで渡っている間に参加者が伊藤新道歩きの許可を得てくださいました,
昼からは噴湯丘や川べりから吹き出す温泉を見に出かけました,存じと思いますが,この湯俣温泉から槍ヶ岳というのが上高地開発以前のメインルートでした,その名残の看板を過ぎ,第一吊り橋を渡ります,少し揺れます,だんだん道は悪くなります,硫黄の匂いがあたりに漂い,川の水に手を入れると結構暖かいです,もう少し川を上ると,湯ノ花が浮いています,
向こう岸にお目当ての噴湯丘が見えます,丁度その辺りの川の中に3カ所,温泉が湧いています,60-70°はありそうです,噴湯丘のある対岸に渡ろうと上流に向かって歩きますが,流れは速く,水深も結構ありそうで,諦めました,後で聞くと噴湯丘にいた人たちは太ももくらいまで浸かって,徒渉していたそうです,
晴嵐荘に帰る途中で,川の縁を少し掘って作ってある足湯を楽しみました,結構な温度で疲れがとれた気がしました,硫黄酸化細菌の作る「硫黄芝」も見たかったのですが,よくわかりませんでした,
晴嵐荘に戻って,入浴です,とても良い少しグリーンがかった湯で,今度は本当に疲れがとれました,
暗くなると困るので,夕食(宴会?)は少し早めの16:30からです,晴嵐荘で借りた七輪でBBQです,肉や野菜やタレやアルコールは手分けして持ってきました,美味しい焼き肉で,酒もすすみ,話は盛り上がり,記憶は遠く槍ヶ岳まで飛んでいったようです,20:00頃には熟睡でした,
10月17日: 朝5時頃に目覚めて,温泉は6時までしか入浴できないことを思い出し,まだ暗い浴室に向かいました,小さなランプのみですが,すぐに目が慣れてほの暗いなかで湯けむりを眺めながら,至福の時間を過ごしました,
朝食を済ませ,晴嵐荘の裏から野口五郎岳や水晶岳に向かう竹村新道を少し?登った所に,槍ヶ岳の眺めが良い展望台ありそこに行く事にしました,竹村新道に入るとすぐに急坂が始まり,狭く滑りやすいつづら折りの道が続きます,
何とか展望台にたどり着くと雪化粧した槍ヶ岳や,眼下には昨日行った噴湯丘のある湯俣川の絶景がありました,昨日晴嵐荘に向かって歩いていた時に槍ヶ岳にしては近すぎると言っていた山が近くに見えて,その奥に槍ヶ岳と小槍がありました,昨日はガスで隠れていたのですが,今日は快晴で空気は澄み渡り槍ヶ岳をはっきり確認できます,
晴嵐荘に戻りタクシーが待っている高瀬ダムに向かって下山開始です,
その前に川を野猿(人力ロープウェイ)で渡らなければなりません,昨日はじめて野猿を使った時はおっかなびっくりで荷物は荷物用の野猿で渡しましたが,今日は荷物を胸に抱えて渡って行きます,
平坦な道が続き稜線は雪で白く,中腹は紅葉,ダム湖のエメラルドグリーンなど美しい色が続きます,写真を撮り景色を楽しみながら,高瀬ダムに到着です,
七倉までタクシーで戻り,あとは一路京都へ向かうだけです,リーダーさん運転ありがとうございます,
大町で農産物直売所の敷地内にある,小木曽製粉所という蕎麦屋に立ち寄りました,セルフサービスで,ざるそばは大中小とも同じ値段でした,今回は天気にも恵まれ楽しい山行でした,ありがとうございました,
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