Latest update: June 22, 2023
舟伏山 1,040m:2023年5月21日,参加者 8名
 五月晴れの好天の下、岐阜県の山県市にある舟伏山に登りました。
 地元?岐阜の筆者は京都組と関市の道の駅「むぎ川」で09:20に合流、登山の前にお土産や食料を調達、約40分で登山口に到着しました。
 途中、ヒストリックカーの一群と出会い、昔は車好きだった筆者は本でしかお目にかかれない車や昔街を走っていた懐かしい車を楽しませてもらいました。道中は長良川の源流の一つでしょうか、川沿いの道を走りますが、まさに清流、最初から目の保養をさせてもらいました。
 今日の目的の山である舟伏山は4~5月初旬頃にはカタクリやイワザクラが楽しめ、最近はとても人気がある、標高1,040メートルの山です。少し遅かったのが残念です。
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 10:20に登山口を出発。いきなり急な登りが続きます。周りを見渡せば杉の植林など青々とした山なのですが、登山口からの急登は木が伐採されて、全くのはげ山です。暑い上に足場は蛇紋岩がゴロゴロしています。リーダー曰く、蛇紋岩が主体の山は当然土の養分が少なく、特殊な植生となるとのことです。北海道のアポイ山や尾瀬の至仏山が有名だそうです。帰り道は滑りそうだなあと思いながら急登を登ります。
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 この山は立派な木は多いのですが、あまり地面を覆う植物が見られません。蛇紋岩のためか、鹿などのためか、酸性雨のためかはわかりません。日差しが強くて、とても暑く、まだ暑さに慣れていない体には応えます。
 ところで、この舟伏山は登山口から一周して戻ってこられるのですが、昨年の豪雨で登山道が崩壊し、頂上から引き返すことになります。少し残念です。今年からもきっと豪雨があり、このはげ山の登山道もきっと崩壊し、舟伏山は幻の山になりそうです。
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 さて、約一時間急登をひたすら登り、はげ山地帯を抜け、林に入ります。一気に涼しくなりました。一昨日の雨で登山道は適度な湿り気があり、とても柔らかく、気持ちよく歩けます。樹林帯に入ると、坂も緩やかとなり、気持ちよく歩が進みます。少し坂を下ったところで、桜峠という広い場所に出ました。どう見ても峠ではなく、登山道の最も低いところで、周りの方が高いのです。なぜ、峠と名付けられているかはわかりません。
 一本の桜と十万施玉仏がまつられています。ただ、周りは本当に新緑の季節で、緑が美しく、目も心も癒やされます。「山笑う」季節は少し過ぎ、柔らかな新緑の素晴らしい季節に登れる幸せを感謝しています。少し、霞んでいて眺望としては少し残念かもしれませんが、春霞でとても優しい長目が木々の間から望めます。
 しばらく行くとみのわ平に着きました。ここは四月下旬から五月初めにはカタクリが咲いて、素晴らしいそうです。もちろん今は一輪もありません。ここから尾根道を歩きます。しばらくすると、再び、岩盤の道に出ますが、このあたりも季節が季節ならイワザクラがきれいなところだそうです。いまはイワだけが咲いています。しかし、途中、散ってしまった桐の花や葛の花びら、ギンリョウソウ、二人静などが楽しめました。そのたびに声を上げる三人の女性は「三人やかましか」とか「三人さわぎ」と言われていましたが。言ったのも、言われたのも誰かは知りません。

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 さて、雑木林の中をゆったりと歩いて行くと、舟伏山の山頂に出ました。12:30です。約2時間10分でした。頂上からは関野町、岐阜の街が見えます。正面には金華山、その向かって右手には岐阜県庁(岐阜県の公務員であった筆者は何回かいったことがあります)。霞んでいなかったら、名古屋市や伊勢湾が見えるそうです。左手は恵那山が見えるそうですが。残念ながら、筆者の豪邸も見えませんでした。
 先ほども書きましたが、本来は西登山道を下り、小舟伏山、乗越など展望を楽しみながら下るのですが、崖崩れで東登山道を引き返します。やはり、石で滑り、尻餅をつきそうになりながら何とか無事下山しました。
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