甑島(こしきしま):2023年3月24日〜27日,参加者 13 名 |
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3月24日 1日目: 午前9時20分新大阪発「さくら549」で一路、鹿児島県川内に向かう。天気予報は菜種梅雨の影響で好天は望めそうもなく、車窓からは曇天の暗い景色しか目に入りませんでした。車内では新大阪駅などで買った駅弁を食べ約4時間で川内駅に到着。
川内駅からはシャトルバスに乗り換え、川内港14時30分発の高速船「甑島」で下甑島の長浜港へ向かう。海は少しうねりがあるようであるが予定通り70分で曇天の長浜港へ到着。
途中船内からは甑列島の長い島影が霞んで望め、長浜港へ近づくと甑島の最高峰の「尾岳」604mはガスが掛かり山の半分位しか望めませんでした。(今回は尾岳の登山を計画していましたが、滞在中雨やガスが掛かり残念ですが登山を諦めました。残念!最終日に島を離れる日に晴天になり尾岳の美しい山容全体が港から望めました。) 直ぐに今晩の宿泊先の「ホテルこしきしま親和館」へ向かう。手続き後今回旅行支援で貰った1泊分3,000円のクーポンを持って早速お土産を見に行く。今日明日中に使用しないと無効になるため、皆真剣に計算しながら3,000円分の買い物をする。
夕食はキビナゴなどの新鮮な刺身や甑島の名物料理をいただき、甑島産のイモ焼酎を飲み、ほろ酔い加減で早い目に床に就きました。 3月25日 2日目: 朝から天気を気にしているが、一向に晴れ間が出ない。それどころか、霧雨が降っている。
7:00から朝食を済ませて、この旅のメインの一つである「尾岳登山」の準備をする。天気予報では8:00くらいから曇りなのだが。尾岳はガスがかかって、山頂は全く見えない。8:00に宿を出発、登山口に向かう。途中、中央線が白と黄色の交互に塗り分けられている道に入った。珍しい、初めてやねなどと話していたら、自衛隊の基地への道であることに気づき、砲撃を受ける前に引き返した。登山口にきたが、濃いガスと霧雨。泣く泣く登山は諦める。天気の回復次第で、昼から、あるいは翌日に行うことになった。
そして、山が高く(と言っても尾岳でも600mですが)迫力ある切り立った断崖絶壁を楽しめる展望所巡りをすることになった。
先ず、下甑島のシンボルと言われるナポレオン岩を見に「前の平展望所」に向かう。ガスが濃く、30m程度の視界。つづら折れの道を進み、展望所に着く。どれがナポレオンかわからない。なぜか。皆で反対の方の岩を皆で見ていたからだ。阿呆ばかり。で、展望所の上に上がれば、なるほどナポレオンの首が海の上にある。昔はてっぺんに文旦の木があり、分担の実が流れ着いたとのこと。今は枯れたらしい。この岩の上にはまだ誰も上っていないそうである。ナポレオンを足蹴にはできません。 で、ナポレオンを満喫した後、中甑島の方に向かう。下甑島のもう一つのシンボルの「鹿島断崖」を見るために「藺落(いおとし)展望所」「夜萩円山公園」に向かう。きれいな地層からは多くの恐竜の化石が発見されているとのこと。この地層をまとった、急峻な断崖絶壁、奇岩が見られ、飽きることがない。(昼からは海からこの断崖を見る予定になっていたが、残念ながら時化でコースが変更されてしまった。)
さらに北上し4年前の2019年に完成した甑大橋を見渡せる「鳥の巣山展望所」に向かう。ここはパンフレットの表紙にもなっていて、鹿の子百合の草原から甑大橋が見渡せる。残念ながら花の季節には早かった。この橋を渡り、中甑島に向かう。この橋に入ってすぐに橋の上の展望駐車場に止め、海と先ほどの鹿の子百合の草原やまっすぐの中央線の上に立ち、写真に収まるなど楽しんだ。中甑島は人口180人の小さな島。次はこの中甑島にある「帽子山展望所」に向かう。ところが案内板がなく、通り過ぎてしまい上甑島まで行ってしまった。 道を戻ると上甑方面からは案内板があり、無事到着。甑大橋のビュースポットでもある近くの「木の口展望所」にも行った。海の色、空の色が鉛色であるのがとても残念。天気が良ければ、開聞岳、櫻島、霧島連峰が望めたのに。にもかかわらずここでも雄大な景色を楽しめた。鹿の子大橋を渡り、上甑島に入る。
次は甑島のハイライトの長目の浜。4kmに渡って続く砂州で、遠目には砂浜に見える。先ず西側の「田の尻展望所」に向かう。この長目の浜は塩湖、汽水湖、真水湖と連続している。それぞれ、海鼠池、貝池、鍬崎池である。この池が海とほんの数メートルの堤防で分断されている。長い階段を浜まで降りると、砂浜ではなく、流木と小石の浜。これにプラスチックゴミがわんさか。でも、面白い模様の丸い小石を拾うだけでも楽しかった。筆者は反対の東の端まで歩きたかったが、この足場では無理と断念。と言うか、絶対歩けない。
階段を上って、駐車場に戻り、なまこ池・貝池駐車場に向かった。ここは歩いてすぐのところで長目の浜に出られた。参加した全員が浜を楽しめ、大満足。続いて、「長目の浜展望所」に向かう。ここもパンフレットに載る甑島の有名な場所。長目の浜を先ほどとは反対の方向から見る。とても立派なアコウの木が2本立っている。このアコウの木も至る所で、目にするが、この長目の浜展望所の木はきれいだった。若い女性二人が、レンタサイクル(電チャリ)で島を回っていた。アップダウンばかりの島なのに。若い力は素晴らしい。ここからの長目の浜を楽しみ、クルーズ船発着所に向かう。
少し時間があるので、里麓という武家屋敷跡に行く。玉石と呼ばれる楕円形の石を組んだ石垣が続いている。もちろん武家屋敷は跡形もないが、その石垣の中に家が建ち、普通の生活が営まれているのが面白い。 断崖クルーズは先ほど書いたように西海岸の方は時化で運行中止、東海岸のクルーズとなった。甑島のシンボルというか、守り神の甑大明神を海から眺め(手を合わせなかった、この罰当たりめが)、鹿の子大橋の下をくぐり、少し東側に出た後、引き返して、西海岸の奇岩を見物。ゴリラ岩、倉妻立て髪などいろいろあったが、圧巻は海猫の餌付け。キビナゴをトングに挟み海猫に与える。前からは向かってこず、必ず横か、後ろから餌をとっていく。賢い。
このクルーズを楽しんだ後、今日の宿泊ホテルに向かう。まだ少し時間があるので、先ず、奄美大島でも見たヘゴシダの自生北限地帯に寄った。奄美大島のヘゴはゴジラ映画でも有名なくらい大きく立派だったが、北限にギリギリ生えているのか、ここのヘゴはあまり力がなく枯れそうで可哀想であった。ここだけは温暖化してやりたい。今日泊まるarea one hotelの少し北はトンボロと呼ばれる陸繋砂州があり、東から西までほんの数分でいけた。島の間が砂礫でつながったもので、日本三大トンボロの一つだそうだ。
と言う長い一日で、南から北まで、甑島を満喫した一日だった。後はおいしいビールだ。芋焼酎だ。 3月26日 3日目: 7:30 HOTEL AREAONE KOSHIKI ISLAND での朝食バイキング。和 洋どちらも食べ放題! 昨夜の食事も美味しかつたが朝食バイキングも食材豊富でお腹大満足!!再来したいと思えるホテルでした。残念だったのはお風呂。事前情報で天然温泉の大浴場があると知り、いつもワンルームの小さな浴槽で殆どシャワーの私は「天然温泉」「大浴場」をとても楽しみにしていました。ところがところが修理中のため使用不可X もうガックリでした。
身支度終え荷物を積んで8:30ホテルを出発。甑大明神橋、鹿の子大橋を渡り9:30頃藺落(いおとし)展望台に。断崖、奇岩と海が織りなす景色を楽しむ。
10:40頃、瀬尾(せび)観音三滝。瀬尾川上流にある緑に囲まれた美しい滝で観光名所の一つです。55mの高所から一の滝、二の滝、三の滝と3段で落ちてくる滝。癒しの滝だ。二の滝、三の滝は一望できるが一の滝は階段を少し上がらないと眺めない。三の滝の麓にある観音堂には3体の観音様が安置されている。
11:45頃、手打麓武家屋敷通りを散策。下甑島の南橋手打集落の入り江に沿った武家屋敷が700m程続きます。積み上げた美しい玉石垣と綺麗に刈り込まれた植栽がしっかり落ち着いた雰囲気でした。
12:15頃、通りの途中にある下甑郷土館に立ち寄る。下甑の歴史と風土を知る事が出来る施設です。館長さんに30分位案内して頂きました。
12:50頃、「てうんち浜や」にて昼食のつもりが70代位のおっちゃんが1人できりもりしていて、先客の跡片付けもまだで、席に着いても水も出てこない有様。13人が一度に入店してさぞビックリした事でしょう。みかねた例会参加者が水運びを手伝い。13人に水が行き渡る。できるだけ同じものを注文しようとカツカレーとチャンポンにする。店内でじっと待っているのもなぁ、と店周辺を散策。カレーは2人前だったので13時頃に食せ、13:30頃やっとチャンポンにありつけた。 14:15頃下甑島最南端の断崖の上に立つ映画のワンシーンのような美しい釣掛崎(つりがけざき)灯台に。日本本土と台湾間渡航整備のため建造され、昭和の建て替えを終え約110年の歴史をもつそうだ。光は29.5海里(約55km)の遠方まで届くとされている。見晴らしい良い場所にあり奇岩や東シナ海を一望できる。但しこの日は灯台には上れませんでした。 時間はまだあったのでローソク岩やナポレオン岩を見に再訪。夕陽が沈むのを見るつもりだが風が強く寒くなって来たので17時頃にはホテル親和館に戻りました。
24日に泊まったのと同じ部屋でした。入浴後19時夕食会場へ、刺身やメインの陶板焼肉等、〆のデザート迄完食してお腹いっぱい。その後二次会で地元の焼酎「亀五郎?」「亀太郎?」のお湯割りと例会参加者のお話し(一人舞台)で盛り上がり楽しい一刻を過ごしそれぞれ自室へ。22時頃就寝。
登山こそできなかったが傘をさす程の雨に会う事もなく、初九州新幹線乗車、直通で鹿児島迄役3時間強で行け、高速船で島に渡りまるまる2日間島旅を愉しみました。
皆様お疲れ様でした&ありがとうございました。 3月27日 4日目: 前日までの天気とうって変わり朝から眩しい太陽がのぞく。朝食まで時間があり散歩する人や部屋でゆっくりするなど各々が甑島最終日を過ごす。
朝食後ホテルの裏の谷筋に生えるヘゴシダを見に行く。一昨日上甑島で見た自生北限のヘゴシダとは別物の様に大きく開いた元気なシダが美しく朝の太陽に照らされていました。 9時半にホテルを後にして10時半の高速船で甑島を離れる。港からは今回登れなかった甑島の最高峰「尾岳」604mが春の太陽に照らされ美しく望めました。
川内港に向かう途中、甲板に出て甑島列島の美しい風景を潮風にあたりながら眺める。
川内港からはシャトルバスに乗り換え、13時過ぎの「さくら556」で帰路に就く。
今回は天候に恵まれず残念であったが白亜紀に形成された断層、巨岩には圧倒され手つかずの自然に触れ十分楽しみ事が出来ました。ただ尾岳に登れなかったことが大変残念でした。参加の皆様色々とありがとうございました。 |