Latest update: May 10, 2022
釈迦岳 1,060m:2022年5月2日,参加者 6 名
 5月2日は前日の雨も上がり、素晴らしい好天です。青空の下、山笑う季節で楽しみな一日です。
 京都組と大津からの1名、そして、多治見からは久しぶりの参加です。珍しく女性は一人でした。多治見の朝は10℃以下で寒いくらいです。
 08:30に湖西道路の妹子の里という道の駅での待ち合わせということで、多治見を早朝に出発しました。ほぼ時間通りに全員がそろい、そこから車で10分程度のイン谷登山口駐車場に向かいます。車を停め、ほぼ9時にイン谷口から出発です。私はこのところの薪割り、夏野菜のための畑仕事で、腰痛、膝の痛みで不調で、若干の不安を抱えての出発です。
 大津ワンゲル道を上ります。上りは3時間、帰りは2時間余りのコースタイムです。スタートすると10歩くらいで、小川を渡ります。丸木橋は崩れ落ちそうで、いきなり心配です。全員ほんの3歩で無事渡り、緩やかな上りを歩き始めます。昨日の雨で少し湿った道の落ち葉が足に心地よいです。急な階段やアスファルトがなく、快適です。少し歩くと盛りの過ぎたイワカガミが見られました。リーダーが、「上の方に登ったら絨毯のようになっているところがあると思うよ。楽しみに行こう」と声がかかります。京都府立桃山高校トリオの全くくだらない内輪のアホ話に花が咲きます。これも山歩きの楽しみの一つです。まったく申し訳ないことです。
 少し行くとシャクナゲの花の枯れた姿がありました。今年は天候が不順で、少し時期が遅かったかという声も聞かれます。さらに進むと、ぱらぱらとですが、満開のイワカガミ、シャクナゲが目に入るようになりました。どちらキレイなピンクで素敵です。少し目を上げれば、遠くの山は素晴らしい新緑です。この時期にしか見られない、透き通った若緑です。山笑うではなく、まだ山微笑むくらいで、本当にきれいです。
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 またしばらく行くと、リーダーから「コシアブラがある。」との声がかかります。ストックを使って枝を引き寄せ、採ります。少し前に野菜の販売所(とれった広場:岐阜県可児市のJAの野菜販売所)で数本入りが380円だったので、懸命に取ります。結構な量を取って、また歩き始めます。もうすぐ岩場にかかる少し手前で、イワカガミの絨毯、つぼみから満開までのシャクナゲが見られました。イワカガミもまだ白いつぼみから真っ赤に近い色まで、いろいろな色を楽しませてもらいました。白い可憐な花をつけたオオカメノキもあり、とてもよかったです。あまり鳥の声は聞こえません。
 木々に少しさえぎられるものの、琵琶湖、沖島(日本唯一の有人の湖の島だそうです)、昔泳いだ、近江舞子の浜が見えます。グランピングと思われる施設があり、リーダーの目が光ります。そのうち、キャンプと名を借りた、飲み会が行われそうです。
 再び、リーダーがコシアブラを見つけ、また取ります。今度は先ほどより、若く、おいしそうです。少し後で、もう一度見つけ、ナイロン袋に満杯になりました。しかし、何故、簡単にコシアブラが見つけられるのか不思議です。ほかの仲間が目を凝らしても見つけられないのに、全く脱帽です。

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 さて、登山道の両側に、結構な巨石が目立ち始めました。すると、急峻な岩場にさしかかりました。さっきまでの緩やかな道が突如岩場に変わります。でも、木の根っこ、岩に手をかけて、助けてもらいながら登ります。結構垂直に上ったりしながら頑張って進みます。岩場はそう長くはありません。
 この後は少し険しい道となります。それでも、武奈ヶ岳、堂満岳、蓬莱山などを眺めながらの結構楽しい道のりが進み、あっという間の3時間、頂上に着きました。丁度12時です。お昼にします。頂上はそこそこ広く、展望はきかないとのことでしたが、近江舞子から、湖南の方向、琵琶湖大橋、そして、左手には竹生島も見えました。
 お昼ご飯を食べている頃には、曇り空となって、結構寒いです。それでも、ゆっくりとお昼を頂いて、さあ、下山です。あの結構な難コースを下りるのか、お尻の助けが必要やなと考えていると、比良山、比叡山を枕に寝ているような地元大津からの参加者が、リフト道からの下山を選んでくれました。

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 少し下ると、カラ岳の分岐に着きます。カラ岳に登りますが、電波塔が堂々と立っています。ここからは真正面に武奈ヶ岳が望めます。とてもきれいに見えました。
 ゆるゆると下っていきます。途中に昔のロープウェイやリフトの駅跡があります。2004年に廃止になったそうです。帰路は急な場所や危険なところはなく、ゆったりと新緑の山を眺めながら進みます。眼前、眼下、上にも若葉がまぶしいほど優しく綺麗です。途中で、川筋に戻り、神爾の滝を見て、せせらぎ沿いを気持ちよく下ります。2時間余りで、駐車場に戻ってきました。不安だった、体調不良も何とかなって、ほっとしました。
 とてもさわやかな季節が最高で、楽しい山歩きでした。コシアブラを頂いて、帰路に着きます。当然、翌日にコシアブラのてんぷらを頂きました。美味しかった。それに加え、自分で掘ったタケノコ、家でとれたタラの芽、エンドウと料理も春を満喫しました。