岐阜笠置山 1,128m:2021年10月30日〜31日,参加者 9 名 |
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30日は好天,31日は雨が降るかもという天気予報に合った行程の選択を巡って意見交換があったが,30日は田立の滝を訪ね,31日は岐阜笠置山に登ることになった.
10月30日:
7名で秋晴れの京都を8時に出発,今回のホストを引き受けてくださったご夫婦と恵那峡SAで合流した.昼食は美濃と木曽の国境に位置する「道の駅 賤母」で頂くことになった.選択した「かき揚げそば」は美味しかったけれど,関東風というか信州風というか,黒くて塩味も甘味も濃く,関西風になじんでいる我々にはなかなかつらいものがある.
食後,ほし柿が目にとまり2袋購入した(富士山柿,1袋に200g前後が14個,3kg詰めか? 1,000円).ちなみに,帰宅してからの干し柿作りは皮むきをはじめすべての作業を2014年10月28日の「渋柿取りと干し柿作り講習」例会で師匠から教わった方法で筆者が行った.しかしながら,正月には,ばあばを大好きな孫たちが「ばあばの柿,おいしい」と叫ぶだろう.翌日,天気の回復を待ちながら立ち寄った「とれったひろば可児店(JAめぐみ)」では,ホストさんが美濃の銘品「堂上蜂屋柿」を紹介してくださった.210g前後の柿6個(550円)は大人6人で1つずつ食べよう.
国道19号線から案内板にしたがって山道に入る.株式会社「高橋渓流」との看板に心が惹かれる.あまご・いわな・にじますなどを釣ったり,掴んだり,食べたりするところらしい.田立の滝キャンプ場を過ぎると右手に「うるう滝」への案内板があったが今回はパス,到着した粒栗駐車場は小さな原っぱだが,トイレも完備している.
12時15分,環境整備費200円をポストに投入して滝を訪ねる山歩きを開始した.すぐに大滝川の川面が見える八ヶ瀬を通過する.しばらくすると(駐車場から370m),「石の上にも三百年(通称 さわら大師)」との看板があった.大きな岩を抱えて5本のさわらが立っている.この後も,愛称付きの巨木があった.もみたろう(もみ),けやきち君(けやき),さわら大師(さわら)【石の上にも三百年とは違う巨木】,ひのきイチロー(木曽ひのき),まきチャン(こうやまき),つがえもん(つが),・・・. しし岩を過ぎる頃から美しい紅葉を楽しめるようになった.それにしても,先頭さんをはじめ,みなさん登るのが速い.車の中で長い時間を過ごしたウズウズ感を解消されているのだろうか,それとも,筆者だけが遅いのだろうか.加えて,メモ代わりに写真を撮っていると,先行する8名を見失うこともたびたび,たいへん,たいへん.熊よけの鈴を思い切り鳴らす.13時5分,多分,今日の目的地であろう不動岩展望台を望むポイントを通過する.見上げると高い.いつものことだが,登れそうにないほど高い. 下山する男性と会った直後,「螺旋滝」は右下に降りるべき」との標識にしたがって滝壺を目指すがなかなか厳しい.「苦労してまで見る価値があるのか」「さっきの男性の評価を聞くべきだった」などの声もあがったが,たどり着けば十分にその価値ありであった.
滝を巡る道に戻り,先を目指すと吊り橋があった.手前には「安全のため3人以上では渡らないでください」との文言,ということは2人が上限かと屁理屈根性が露出してしまう.このコースには隙間たっぷりの吊り橋が多く,どこにも「3人以上では渡らないでください」との警告板がある.
「洗心滝」を左手に眺めながら素通りする.しばらくすると,「ここが霧ヶ滝です.気をつけて登りましょう」との標識には,天ヶ滝まで220m,不動滝まで500mとの案内もあった.
天河滝(天ヶ滝)が見えてきた.大きい.滝を流れ落ちる水の勢いが素晴らしい.刻々と華麗に姿を変えている.ただし,この滝の最大の魅力は滝を支える岩盤の美しさだろう.岩盤の白黒の幾何学的コンビネーションに魅了された.時節柄,紅葉がそれを引き立たせていた. 天河滝上に登り,天河吊橋・不動橋を渡るとほぼ垂直な岩壁に付けられた「くの字」が連続するはしごに取り付く.かなり古びた細い材木の階段である.隙間も大きく,手すりは頼りなさそうである.登りの際にはあまり感じなかったが下りではかなり怖かった.「ちどり桟橋」と名付けられていた.写真は下る際に先行する8名をとらえたものである.
ちどり桟橋をクリアすると流れは緩やかになる.滑床のような河原で上流側を眺め,少し進んだ雲上橋は不動岩展望台への入り口である.再び隙間の広いはしごが取り付けられた急坂を10分弱進むと到着であった(14時20分).展望は素晴らしい,恵那山や翌日登る笠置山などが見える.休み休みではではあるが,ここまで約2時間,標高差は450m以上であった.滝巡りにはつきものであるが,結構な登山である.16時に駐車場まで下山できた. 多治見唯一の天然温泉「天光の湯」で汗を流し,ホスト宅に到着した.夕食では,野菜など地元の食材を使った手料理も振る舞ってくださった.ごちそうさまでした.ありがとうございました.
10月31日:
中央道の長野からの帰り恵那トンネルを抜けると、右側に見える笠型の山。ずーと以前からその山が気になっていました。笠を置いたように広がる山裾が特徴の独立峰で恵那山と共に東美濃を代表する笠置山である。今回その気になる山にやっと登る事が出来ました。
昨晩の天気予報では今日は全日曇り模様で朝7時に出発予定をして、夜明けと共に全員起床。しかし7時前から雨がポツポツ降り出す。皆で今後の予定を考え直し、取りあえず近くのコンビニで朝食を買って食べる事になる。朝食後雨は止みそうになくポツポツと降り続く。しかし今朝の天気予報では昼前から雨も止み晴れてくる予報で、それまでの雨の間に近くの朝市へ新鮮な野菜を買いに出掛ける。珍しい野菜や干し柿作りの渋柿などを買い求めて笠置山登山口へ向かう。
笠置山には色々な登山コースがあり天候が良ければ4時間余りのコースを登る予定であったが、午前中の雨で登山開始時間が遅れた為コースを変更。山の上部まで舗装道路が続き標高900m位の望郷の森キャンプ場まで車で上がる事にする。
11時半過ぎに到着して、登山を開始。部分的に青空も見え始め針葉樹の中の登山道を30分位登ると物見岩に到着。物見岩からは眼下に恵那市街や遠くに恵那山が望めた。そして近くの至る所にペトログラフの文字が目に入るが、その時は訳が分からなかった。帰って調べてみると古代岩刻文字が刻まれた巨岩とあった。
物見岩からなだらかな登山道を20分位登ると笠置神社奥社がある山頂に到着。山頂は木々に囲まれ眺望は効かないがベンチに座り昼食を食べる。昼食後山頂奥社裏から降り、天然記念物のヒカリゴケを巨岩の洞窟で探すが見つけられなかった。 帰路は頂上から笠置新道を降り途中の展望台からは御嶽山や中央アルプスの空木岳などが望めた。広葉樹の紅葉の自然林の中を降り1時半頃に駐車場に戻る。
帰路、栗きんとんで有名な店に寄りお茶をして、途中事故渋滞に会ったが7時前に京都に到着する。
笠置山中腹には東美濃の限られた所でしか見られない天然記念物のヒトツバタゴ(一つ葉田子)の白い花が5月に咲くので、珍しい花を見に是非また訪れたいと思った。
今回はホスト夫妻に大変お世話になり有難うございました。
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