Latest update: August 15, 2021
瑞牆山 2,230m・金峰山 2,599m:2021年7月24日~25日,参加者 5 名
 梅雨末期の集中豪雨のため、北岳が中止になり残念でしたが、梅雨明けとともにやってきた猛暑も何するものと、百名山の瑞牆山、金峰山に登りました。まず、ご存じの方も多いと思いますが、読み方です。瑞牆山は「みずがきやま」と読みます。金峰山は「きんぷさん」と読みます。場所は山梨県北杜市付近で、奥秩父に位置します。「みずがき」とは神社の周りの垣根のことで、この山も霊山とされ、役の行者や弘法大師の伝説が残されているそうです。また「がき」とはやはり崖のことで、聖なる崖とするのが正しいという説もあるそうです。
 さて、瑞牆山レポートですが、行程も含めて書きます。
 中央自動車道を通るとのことで、前日の夜に我が家に来ていただき、まず、ささやかな宴会。みんな食事は済ませた後なので、庭の枝豆、緑のカーテンとして作っているゴーヤ、やはり自作のキュウリ、トマト程度で、アルコールは息子の作った氷結ストロング(夏のレモンミックス)と一番搾りで。後日、ちょっと飲みすぎと叱られました。持参の寝袋で、寝ていただきました。
 翌7/24の6時過ぎに多治見を出発。土岐インターから中央自動車度で、勝沼インターまで2時間強、そこから瑞牆山荘目指して1時間弱。細い山道のヘアピンを走り瑞牆山登り口の看板に従って進みます。
 ところが、ついたところが、みずがき山自然公園。この山に登った経験のあるお二人ともに何か違うと言いながら歩き始めました。大きなマット様の荷物を背にした若者がたくさんいます。何を背負っているのと尋ねたら、ボルダリングの時に下に敷くマットとのことでした。富士岩とか不動岩がメッカとなっているようです。このようにボルダリングが楽しめる瑞牆山は地元では「こぶ山」と呼ばれる、全山が黒雲母花崗岩の岩が寄り集まり、山頂に向かって屹立する一大岩山、独特の山容です。ということで、この出発点は間違っていると、瑞牆山荘に向かって、車で移動。
 09:54無事、山登り開始となりました。登山口は1520メートルで、今夜宿泊する瑞牆山荘の前です。出発すぐに、倒木がトンネルを作り、これをくぐります。なんとなく、如何にも出発という感じです。木の根っ子が目立つ道をどんどん上ります。すぐにゴロゴロと大きな石、まだ岩とは言えないものが目立ってきます。まだ普通の石ですが、いたるところに大きな岩も見えます。しばらく歩くと林道に出ますが、これを横切り登っていきます。天気は残念ながら曇りで、結構暑く30分くらい歩いて、ウインドブレーカーを脱ぎます。このあたりから結構な急坂が続きます。足元は少し、割れた花崗岩が目立ってきました。
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 急坂を上り終えると、急に前が開け、前に花崗岩を積木を重ねたように立っている瑞牆山が見えました。独特の山容で、岩が割れ落ちてもおかしくないなと思うような形です。残念ながら、背景は真っ白な雲で、全容も雲に少し隠れています。
 どんどん歩いていくと、水場があり、冷たくておいしい水をペットボトルに入れ、のどを潤します。その上が、みずがきビール、富士見平小屋ビールの旗が立っている富士見平小屋です。10:40です。ここで、テントを張って、翌日金峰山に向かう人も結構いるようです。

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 瑞牆山の看板の方へ、歩を進めます。大きな石が転がっていますが、乾いた状態で、あまり滑りません。周りはミズナラの林で、薪ストーブに使うのに最高だなと、倒れた大きな楢の木を見ながらこそこそつぶやきながら歩いています。何か所も風の通り道のようで、木が何十本も倒れています。折れているのではなく、根こそぎ倒れています。木も結構密に生えています。植林ではないのですが、光が入らないくらい密です。少し薄暗い道を歩くと正面にとても素晴らしい樹形のならの木がありました。この後少し下って、沢を渡ります。そこから少し上ると大きな岩が真っ二つに割れています。ちょうど人一人分の幅に割れています。金太郎岩というそうです。でかい岩です。なぜ割れたかは謎ですが、やはり氷なんかの自然の力だろうと勝手に納得しています。この岩の横の木の階段を上ります。また倒木が目立ちます。この横を上ります。もう一度木の階段があり、少し行くと岩場です。このあたりからシャクナゲが目立ちますが、花は散っています。地面に薄いピンクの模様の花が落ちていて、もう少し上るとまだ咲いているかも、と期待しながら行きます。

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 少し休憩、腹の虫を抑え、のどを潤し山頂目指します。結構汗だくです。また巨大な岩が見えます。大ヤスリ岩です。ほとんど垂直に立っているので、ボルダリング得意の参加者は飛びつきたそうな気配です。このあたりから、また岩場が続きます。周りに少し盛りは過ぎていますが、アズマシャクナゲがたくさん見られます。岩場を上り、梯子を上ります。すると山頂が見えてきました。結構たくさんの登山者でにぎわっています。途中で出会ったり、追い抜かれた登山者も結構若い人が多いのが印象的でした。2230メートル山頂、12:52です。残念ながらやはり雲が厚いのですが、晴れていたら富士山初め、北アルプス、南アルプスを見渡せる一大パノラマだそうです。少し雲間に山々が見えたのですが、全容ははっきりしなかったのが残念でした。
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 ゆっくりとお昼をいただいた後、下山開始です。少し滑るのを気にかけ、慎重に歩くのですが、少し濡れた石や岩、木の根、ぬかるみと滑る要素がそろっています。お一人が粘土様土の坂で転倒、背中を強打し、翌日が少し心配です。一応なんとか下山、瑞牆山荘にたどり着きました。往復5時間の登山でした。
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 2日目 晴れ時々曇り:金峰山2599m 大弛(おおだるみ)コース 標準コースタイム4時間半
 瑞牆(みずがき)山荘 6時過ぎ出発。本来ならここからが登山口になるのだが、7時間半+αかかるので、コースタイムを短縮するため登山ルートを変えることになった。
 その為には一旦、山荘→林道→国道→高速道路→国道140号線→クリスタル林道(15km)→大弛登山口となり大廻りで車で2時間以上走る!!
 目的地の登山口大弛峠は標高2365mの高所となっているので、金峰山2599mまで高低差239m、数字だけみると一見楽そうに思えるが、これが中々....。歩いてからアップダウンの繰り返しを味わう事になった。
 登山口8時過ぎ到着。すでに駐車場は満杯だったが、1台タイミングよく出たので何とか駐車できた。
 8時半出発。針葉樹林の急登を行き朝日峠、コメツガの原生林から岩が堆積したルートを進むと見晴らしのよい朝日岳(2578m)着。ここから傾斜のきついガレ場の下りとなり、鉄山に降る。
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 再び針葉樹林の中を登ると、白い花崗岩に覆われた山稜となりサイの河原に着く。完全に展望が開けて、ここから見る景色は素晴らしい!! 左手には昨日登った瑞牆山等の岩稜、そして目の前~右手側と岩峰郡に圧倒された!! 遠くには南アルプス、北アルプス、富士山、浅間山等が広がっていて、ここで軽く弁当を食べたが、見飽きることのない景色の中にいることが幸せだった!! ずっといつまでも眺めていたかったが、金峰山はまだ先なので進む。
 ここから岩がゴロゴロして岩も大きくなりのりこえて進んだ。久しぶりの岩山なのでケガしないよう要注意してようやく辿り着く。
 目の前にはシンボルの御神体五丈岩という特徴のある岩がそびえている。私はここは2回目だったので、懐かしかった!!
 五丈岩は正面中央から2段目、3段目、4段目とわかれていて登れるがクライミングシューズがないと危険なので安全そうな2段目まで登った。それでもすべりそうなので、ヒヤヒヤものだった。ここで記念撮影をして来た道を戻る。

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 景色のよかったサイの河原でもう一度腰をおろして岩峰郡を堪能する。いよいよ下山。同じ道だが天気よく青空もあったので気持ちよかったが、ただ短いコースとはいえ帰りもアップダウンの連続なので皆口数も少なくなり駐車場に着いた時はやれやれという感じでしたが、満足な顔をしていました。下山駐車場着13:50分
 皆さま、大変お疲れさまでした。ありがとうございました。