尼ヶ岳 957m:2021年4月11日,参加者 8 名 |
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快晴の京都駅南を7時30分に6名で出発,名神・新名神・伊勢高速道を走り,安濃SAで多治見からの参加者と合流した.ここで,チーフリーダー,サブリーダーらが山歩きのルートを協議,倉骨峠をベースにして北側の尼ヶ岳と南側の大洞山に登ることに決定した.「今日は尼ヶ岳だけ」と何となく期待していた筆者は気を引き締めるしかない.
久居ICで高速道路を離れ,しばらくは,近鉄大阪線やJR名松線に沿って進む.名松線からずれると道幅が狭くなり,しかも,3台の大型バスが行く手を阻む(後続車の話では合計6台,三多気の桜が目的地?).加えて,リーダーの車のナビが迷走し始めた.ようやく【倉骨峠】の道標を発見.しかしながら,その後も「ポツンと一軒家」もびっくり,両脇が切り落ちたナイフリッジのような尾根道を慎重に進む.
10時20分,倉骨峠に到着.車中では曇り空にもなったが,青空に浮かぶ雲が気持ちよさそうである.
まずは大洞山を目指した.山道に入って100m程の分岐では右の【大洞山・雄岳<健脚向>1.6km】を選ぶ.ちなみに,左は大洞山を迂回して三多気に直行なら楽だが,いったん標高を下げるので,大洞山に登るのであればこちらは<超健脚向>とでもいうべきものである.
20分弱でビュースポットにでた.西側が開け,倶留尊山が見える.その向こうは鎧岳・兜岳,はたまた,国見山・住塚山か.南西の方向には高見山がくっきりと望めた.「関西のマッターホルン」と称される高見山もここからは双耳峰のように見えた.
前日登った大江山では新芽は僅かだったが,ここではかなり多く,新緑の季節が近いと感ずる.急登が続くが,時々開ける西側の展望が,馬酔木の花が,地面に置かれた「大洞山まで20分」という標識が元気を与えてくれる.膝や腰に負担がかからないように「ゆっくりと確実に」と自身に言い聞かせながら,11時10分,山頂である雄岳1,013mに到着した.
雄岳からは東側も展望でき,伊賀富士「尼ヶ岳」もよく見えた.少し早いがここで昼食をということで,筆者は西の山並みをぼんやりと眺めながらおにぎり2個を食す.食後に宇和ゴールドをごちそうになった.さっぱりと甘く高級感に溢れている.重いものを持ってきていただきありがとうございました.直径1cmほどのチョコレートもたくさんいただいた.小さくて食べやすく,美味しく,山歩きの友として絶品の部類,ありがとうございました.
11時40分に出発.いったん下って登り返せば20分弱で雌岳984.8mである.雄岳よりも展望が豊かで,広く明るいので,多くの登山者がベンチに座って食事を楽しんだり方位盤を囲っている.
桔梗平の方向に下山を開始(12時10分),厳しい下り坂である.20分弱で東海自然歩道にでる.ここからはゆるやかに登る「石畳の道」を歩き倉骨峠に戻る.伊勢湾からの湿った海風を受けた斜面の岩々がみな苔むしている.足下の石畳も苔むしている.尼ヶ岳・大洞山界隈で筆者が一番好きなスポットである. 13時25分,倉骨峠に戻り,直ちに,尼ヶ岳に向かう.立派な杉林を下ったり登ったりしながら進む.そこに突然急な下り階段が現れた.登り返さなければならないこと,帰り道に登りがあることが念頭に浮かぶ.この段階では厳しい.13時35分にオオタワ,55分にコタワ.コタワから尼ヶ岳山頂まで0.3kmとあったが,ここからがきつかった.ススキの原の急坂ではもう止めようかとも思ったが,14時10分なんとか広々とした草原に到着した.石仏やベンチのある山頂からは青山高原,曽爾の山々,高見山などの大景観が広がる. 14時30分に下山を開始,登りでは気がつかなかったが,遠くに三多気の桜が望めた.斜面の高低差のため長い期間に渡って桜を楽しめるとのこと,吉野山に似た風情でなかなかの迫力である.15時10分,倉骨峠に戻った.
多治見組とはここでさようなら.帰路は西側の下太郎生に下り,名張・伊賀上野を経由して信楽ICから新名神を走り,17時30分にJR山科駅前で解散した.なかなか充実した一日でした.
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