峰床山 970m と八丁平ハイク:2021年4月7日,参加者 10 名 |
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午前9時半、京都市左京区久多の「林業後継者交流センターにのたに」の駐車スペースに集合。ゲート横をすり抜け、出発!
杉林の中を気持ち良く歩く。お天気に恵まれ、気温もベスト。暑くも寒くもなく丁度良い。広葉樹の新芽はまだ出たばかり。枝色の方が多い中、白い花があちこちで私たちの目を引きました。「あれはコブシ?」「いや違うタムシバだよ」そんな会話が聞こえてきました。タムシバ(田虫葉)は西日本に多いそうです、と教えて戴きました。花の直ぐ裏に葉を一枚付けるのがコブシ、ないのがタムシバだそうです。私には初耳だったので、戻ってから調べてみると、タムシバはニオイコブシとも言うそうです。花や枝に芳香があるそうです。葉や枝を噛むと独特の甘みがあり、山作業の合間に噛まれた事から(噛む柴)が転じてタムシバになったそうです。ひと枝噛んでみたかったなあ。
フノ坂を越えた辺りから杉林を抜け、雑木林に。足元にはミヤマカタバミ(別名:ヤマカタバミ、叡山カタバミ)の白い花がちらほらと。最初に見つけた時は、小さい~可愛い~とはしゃいで写真を撮っていましたが、進むにつれどんどん見つかり、帰り道ではこんなところにも咲いていました??という感じでした。気温上昇と共に開花が進んだかも。
だんだん傾斜が厳しくなってきたところで見つけたカケスの羽。野鳥名人の見つける目には脱帽です。カケスの羽が美しいことを知りました。落ちていた現場は無残な感じでしたけど。自然の摂理を感じます。
尾根道辺りでイワウチワ(岩団扇)の花を発見。ピンク色で下向きかげんに可憐な花を咲かせていました。まだ咲き始めのようで数が少なく、見つける度に大騒ぎ。葉の群生はあちこちに見られたので、盛りの頃は見事だろうなぁ~!
視線を上げると、小さな白い花がいっぱい!その名はマメザクラ。樹高も花も小ぶりで控えめ。でもしっかり桜の花でした。
11時15分頂上着。ぱぁ~っと視界が開け、雲ひとつない青空の下に山並みが一望。立派なケルンの前で、集合写真を撮りました。青空の下で、雄大な景色を見ながら食べるお弁当は、最高!
下りでは、登ってきたルートから少し外れて八丁平湿原を探索に。着いてみると、湿原とは違うような乾いた元湿原?ぐるりと一周しましたが、開けた空間には下草がほとんど無く、大木にはたくさんのヤドリギが付いていました。新緑にはちょっと早かったせいか、木肌と地面の茶色が目立ち、なんとなく寂しい景色に見えました。梅雨ごろの潤う季節にはまた違った景色が見られるのかもしれません。下草が少ないのは、どうやら鹿の食害みたいで、頑丈な柵で広範囲を囲った場所が数か所ありました。食害が減って植物が育てば撤去しますとの看板がありましたが、果たして撤去できる日は来るのでしょうか?緑の群生を見つけた!と思ったらヤマトリカブトでした。さすがに鹿も食べませんよね。 上りのルートに再び戻り、下山。14時に出発地点に戻りました。
私にとっては久しぶりの山行きでした。冬眠後の怠けた身体でついて行けるかなと心配していましたが、「今日のコースはハイキングやで」と聞いていた通り、楽しく気持ち良く行って帰ってくることが出来ました。ありがとうございました。
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