笠置山登山とキジ鍋 288m:2019年2月17日 |
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参加者:青木、赤井夫妻、池田、五十野夫妻、斉藤、佐溝、嶋倉夫妻、高橋、中山、姫田、平尾、吉田(記)
標高288m、初級、キジ鍋・・・それらの言葉につられて、どちらかと言うと軽い気持ちで参加しました。CLの五十野さんからも「山と言うより丘やで」と。しかしながら、結果は甘くなし(トホホ!)。結構しんどかったけれど、ダイナミックな自然や古来の人々の信仰心に想いを馳せる山歩きになりました。 午前9時過ぎ、4台に分乗して八条口を出発。笠置いこいの館付近の駐車場から暫くのどかな町並みを歩くと、人の良さそうなおばさんが「ようこそ」と声をかけてくださり心が和む。
11時前、登山口の標識前に立ち、内心思わず絶句したのは私だけだったろうか(!?)細い急坂が延々と続いている。今回はストックを持参しなかったので、登り口に置かれていた杖を拝借し、2本足プラス杖の3本で何とか皆さんに続く。かなり登ったところで上を見ると、こんな山の上に人家が!と驚いたが、登山道とは別に車の通れる道路があり、小さな集落ができているようだった。家の前で紙類などのごみを燃やしている女性とも挨拶を交わし、その先の又もや急な坂道に臨む。 約40分の登りで頂上の笠置寺門前に到着。ここは寺の略記によると2千年前から巨岩が信仰の対象となっており、奈良時代に良弁僧正等により磨崖仏が彫られ、鎌倉期には全盛を極めた。その後、元弘の変(1331年)の折に全山焼亡してしまったが、明治期に復興されたとのこと。
立派な十一面観音立像などを拝観したのち、修行場めぐり(1周800m)へ。出発点は急な階段と平坦な道に分かれており、赤井ご夫妻は平坦な方へ、他の13名は階段に向かう。修験者が岩の上でほら貝を吹いたという「貝吹き岩」や「二の丸跡」を経て、巨岩の間の細い隙間を抜ける「蟻の戸わたり」。リュックを背負ったままではつっかえてしまうほどで、メタボ気味の人にはかなり辛い隙間だ。少し先の「平等岩」からは眼下に木津川がゆったり流れる様子と、川と山に挟まれたわずかな平地に民家や畑が細長く連なる様子が眺められ、標高は低くてもこれだけの高さを登ったことが実感できた。
この先は岩の中を抜ける「胎内くぐり」を経て、大岩石に彫られた「磨崖仏」の場へ。ダイナミックな彫線を見上げながら大昔の人々の信仰心と技術力に感動、圧倒された。数々の巨岩や苔むした岩々の表情に感動続きの800mだった。 午後1時前に山門下の松本亭に。待ちかねたキジ鍋は、期待以上に美味しく、炊き立ての釜めしもおこげが香ばしく、皆さん大満足の笑顔だった。
初心者の私もお蔭様でたいへん楽しく歩けました。皆さん、本当にありがとうございました。 |