Latest update: February 19, 2021
忘年会とシカの解体:2018年12月8日
場所:田歌舎
参加者:16名(韓国からの朴さん含む)

report
 平成30年の忘年会は会員の藤原夫妻の「田歌舎」で鹿の解体あり、又藤原夫妻とは20数年間お逢いしていないので会えるので早くからその日を楽しみにしていた。
 午後3時三々五々メンバーが集まり出した。とても寒い日で缶焚火が燃やされて皆暖を取る。3時30分から愈々鹿の解体が始まった。レッカー車のユンボの先に後ろ足の一本が吊り下げられた鹿が運ばれてくると、一瞬ぎょっとしたが口から水滴が地に落ちているものの其の姿はとても美しかった。野生の為身が引き締まっている鹿は2歳だと言う人間では10代だろう。血が出ているとか嫌な臭いが無い、聞けば前処理(胃や腸が取り除かれ一昼夜水に浸けられていた)がきちんとなされているからだと言う、ハンサムな青年が解体しながら説明をしてくれた。

report
 先ず鹿の前後の足の足首に毛皮を剥ぐ反りのある小刀で毛のみをカットした、その後足の内側に沿って筋目を入れて身と皮を、小刀を滑らしながら剥いで行く、両後ろ足の皮が剥されて行くに従い薄い膜に覆われた脛や太ももの身が現れた、薄い膜は筋膜である。時々傍らの桶の水に刃物や手を浸けている、「なぜ」の質問に身に毛が付かないためと説明があった。
後ろ足の皮が剥されると同様にして脇腹から背に向けて皮は剥されていく、青年が時々体重をぐうつと掛けて引き下げる皮が首まで剥された、背肉や内身あばら骨が現れた。前足の2本も後ろ足同様に毛皮が剥されていく。
 3本の足首の関節の所を捻じ曲げるように折ってくださいと言われ男が3名挑戦した。その後太ももの股関節が外される、ナイフを股関節の骨に下から突き上げるように動かします、太ももの肉が外されました。同様に足3本が外された。

report
 次に腸や胃がないあばら骨の中の心臓と、パールのような輝きを持つ膀胱が外されて、その後背中と内側の細く長く付いている身を外す、この身をヘレ肉と言う。早速刺身にして提供された、臭み無く柔らかで美味しかった。次にあばら骨の骨と骨の間の薄く膜の様に付いている肉をこそげ落した、その肉を網焼きのバーベキュウにして食べる、此れも美味だった。市販ではミンチ肉にすると言う。
 解体中に鱒?なのか、あなご?なのか、の骨酒が大皿に満たされて回し飲み美味しく戴く。実物の鹿の解体を目の当たりにして、説明を聞きながら取り出した肉をすぐ食し素晴らしい50分の解体ショーに大満足でした。

report report
 その後洒落たログハウスで忘年会が始まった。五十野シェフの芋煮の出来上がり持ち寄りのお酒で乾杯、解体したシカの肉のフライや小さなステーキサラダなどが出され大いに飲み食べた、パーティで話が盛り上がったのでは、残念ながら嶋倉は明日の用事の為PM7時に退散しましたがその後長竹氏の参加を得て夜を徹して忘年会が続いたと思います。