芦生縄文杉となめ茸の観察:2018年10月19日 |
---|
参加者:西村、山本、山根、平尾、五十野夫妻(記)
秋の長雨や台風に悩まされた9月、10月の上旬でしたが、久しぶりの晴天に誘われ芦生縄文杉(芦生伏状台杉)を訪れました。
途中、貴船口を過ぎる辺りから山の南斜面を中心に大半の木が倒れた姿が目にはいる。9月上旬の台風21号の仕業で、壊滅的な被害のようである、叡山電鉄の鞍馬線も貴船口以遠の沿線脇斜面には相当数の倒木が斜面に重なり何時崩れ落ちてもおかしくない状態でした。花背峠を過ぎると以前と同じ山容でした。
9時半に紅葉には少し早い佐々里峠に到着。登山道脇には古木が台風の影響で倒れて登山道を塞ぐ所が数か所見られたが、鞍馬辺りと比べると被害は少ない様であった。気持ちの良い木漏れ日の尾根筋を歩くが、数回遠くで大きな雷鳴が聞こえた。遠く為影響は無いと判断して山行は続けて、1時間位歩いて小野村割岳分岐の雷杉に到着。途中目を光らせて歩いていたが、まだ早いのかナメ茸は見つからなかった。分岐点からは尾根筋を降り、芦生縄文杉の群生核心部に向かう。初めに7年前位に巨樹の中程の斜めに出た巨枝が倒れた「雨宿りの杉」に到着する。今回初めて参加の山根さん、平尾さんが巨木の存在を実感され始めたたようだ。三本杉を過ぎ数本の巨木を見て回り、かすかに残ったふみ跡を探して草をかき分けて本日の主役「芦生縄文杉」を見上げる場所に到着する。何時みても私は5000年位ここで生きているんだよと言いたそうな凛々しい樹姿を見上げる。初めて参加の方はその大きさに驚かれ、また我々も何回来てもその都度新たな感動を頂ける大きな存在である。縄文杉を見ながら昼食を頂き、その後「ぬたばの杉」や他の巨木杉を見て帰る。 芦生伏状台杉は佐々里峠を中心に半径3キロ以内の北山の北斜面に3ヶ所の群落地が有り、その学術的価値は大きく屋久島と匹敵する所だと思います。まだ行った事のない人も、往復3時間半位の所にありますので、是非次の機会には訪れて感動を味わって下さい。以前JAPで屋久島の縄文杉を見に行きましたが、私を含め他の参加者も屋久島の縄文杉からは感動は頂けなかったようです。
|