ツバメのねぐらの観察:2018年8月6日 |
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参加者:14名、嶋倉(記)
久しぶりの例会の参加に朝からわくわくしていた。午後6時京阪電車観月橋に集合した。日は高く日差しも強い中を宇治川源内堤に向かって歩き出した。久しぶりに会う人達も多く皆、お喋りしながらだらだらと歩く。
輝いていた太陽も段々と沈み美しい夕焼けが現れる、強い風が吹いてきて心地良い、何時見てもここから見る夕焼けは素晴らしい、もうそろそろツバメが帰って来るころと皆は双眼鏡で、肉眼で空を眺めている。
ツバメは昼の内は何処かえ散らばり、南の地へ旅立つ準備のために餌をいっぱい食べて栄養を付けている、そして夜この宇治川の葦原をねぐらにして、何百と言う集団を作り一度に飛び立つと言う終結場所である。
私達は葦原に向かい立ち大空を眺めながらツバメのご帰還を今か今かと待っていた。焼け付くような暑い日中からは想像もできない程の強い風が吹いていて涼しい。葦原は強風に長い葉が揺れ緑の波が押し寄せている様に見える、上からは真っ平らに見える葦も5mはあると言う、ツバメが旅立った後には此の葦も刈り取られて、保管され宇治の火祭りに使われると聞いた。毎年刈り取られることで次の年には新しい葦が育ち、又ツバメのねぐらになる、この様な繰り返しで自然が保たれているのだと思う。
ようやく太陽が沈みツバメの一陣が帰って来た。強い向かい風に煽られ中々葦原のねぐらに突っ込むように入れない、高い送電線もありそれを避ける為高くたかく飛んでいる、2陣、3陣と帰って来るが双眼鏡で見てもカメラを向けても、ゴマ塩の様にしか見えず、葦原の上にいるよと言われても私には分からなかった。
前は空が黒くなる程飛んでいた、ツバメの前に雀が来た等、又ねぐらに入る前にぐるりと旋回して葦原にぼそぼそと突っ込んだと聞いたが、ツバメそのものが環境汚染の為にいなくなったのか、彼方此方で葦の生息地が増えて分散したのか分からないが、此処宇治川源内堤では、高速道路が出来てからツバメの減少が見られたと言う事だった。 陽が沈み辺りも暗くなって高速道路のライトが赤々と付、私達は元来た道を引き換えし、中書島の歴史街道の月桂冠酒蔵所の近くの「べんがらや」で再び集合して美味しいおでんでビールでの乾杯、お腹も満腹になり幸せいっぱいの例会となりました。
何時も参加のあった田辺さんがいない寂しさがありましたが、ツバメの例会前に浅野目さんと五十野さんが田辺さんの仏前にお参りして下さった事を聞き田辺さんのご冥福を思うと共に両氏の心使いに感謝いたしました。 |