Latest update: August 6, 2019
武奈ヶ岳 1,214m:2018年3月7日
参加者:浅野目、磯部(記)

report
 8:00はーばりすくらぶ美山に集合。京北周りで武奈ヶ岳へ向かった。車中で色々と話すのも毎回の楽しみ。9時30分頃に到着。
 雪の状態によっては和かんじきが必要になるので貸りた。準備が出来たらすぐに登山開始!。最初のエリアは植林されていて北山と雰囲気が似ている。久しぶりの登山で防寒着を重ねすぎていたのでどんどん脱いだ。途中、樹齢100年以上のリョウブと出会う、樹皮が綺麗で、なかなか出会えない立派な姿に感動しました。植林エリアが終わった所でいったん休憩。休息中、耳を澄ますと霜柱のざわめきが聞こえた。
 いよいよブナの森へ足を踏み出す。閉鎖的な雰囲気から一変して開放的な気分に変わる。踏みしめる葉っぱの柔らかさも楽しい。「広葉樹の中から眺める遠くの景色が最高だ」と聞き、私も心安らぐ景色を見て確かにと頷いた。イワカガミの群生に出会い、さらに進むと雪が足元を覆い始め踏みしめる足の感覚が変化していくのが面白く感じた。

report
 御殿山への分岐を超えると樹氷が見られるようになった。風が吹くたびにパラパラと落ちていきカチャカチャと音を鳴らす。リョウブの森に入ると樹氷のトンネルをくぐって歩を進める。アミューズメントパークでは見られないとても幻想的な風景だと感じた。リョウブの森の頂上で、最後の休憩をして頂上を目指す。軽アイゼンを用意したがコンディションが良かったので装備せずに進む。先に歩いた人たちの足跡を踏んで簡単に下ることが出来た。ピークまでの稜線が気持ち良い!急に寒さが増したので慌てて上着や帽子を着た。風が冷たく凍てつく世界が広がりエビフライのような姿の樹氷が見られた。稜線からは見渡す風景もスケールが大きく視界が広がって気持ち良い。どんどん歩いてあっという間にピークに到着!
 昼食はツエルトを被って風と寒さを防ぎながら食べた。1枚のシートで想像以上に快適に過ごせるのは驚き!コーヒーを飲むために湯を沸かしたら小さな火でとても暖かくなり驚いた。
 昼食後すぐに下山した。昼食の間に景色は一変してスモッグで覆われて視界が狭まった。樹氷で覆われていたリョウブの森はほとんど氷が地面に落ちており歩くとシャリシャリと音がなる、日常には無い音と足の感覚を五感で楽しむ。土が見え始めると霜があった場所が滑りやすく何度か足を滑らしつつも無事下山した。
 春の武奈ヶ岳はどのような表情を見せてくれるのだろう?夏は?秋は?きっと期待を裏切らない景色が待っているだろう。また訪れたい山との出会いでした。